オリジナルSKF32000シリーズ32011円すいころ軸受

円すいころ軸受は、最初の機械組み立て時に、任意の軸方向または半径方向のクリアランスに設定できます。この独自の機能により、設計者は予想されるアプリケーションの動作条件を満たすようにベアリングを制御できるため、最適なベアリングとシステムのパフォーマンスを提供できます。

設定に関する円すいころ軸受のいくつかの利点は次のとおりです。

• アプリケーションの性能要件を満たしながらベアリング設定を最適化することにより、ベアリングの寿命を延ばします
• 円すいころ軸受を適切に設定することで取り付け剛性が向上し、たとえば、ギアの接触が改善され、ギアの寿命が長くなります。
• コーンとカップが分離できるので組み立てが簡単
• ベアリングは機械の組み立て時に設定できるため、シャフトとハウジングの公差を広げることができます。

円すいころ軸受の設定は、さまざまな実行可能な方法で簡単に行うことができます。これらのベアリングは、手動で設定するか、プリセットアセンブリとして提供するか、自動化された手法で設定することができます。それぞれに多くのアプローチ、考慮事項、および利点があり、特に5つの一般的な自動化手法に焦点を当てています。アクロセット;プロジェクトセット;トルクセット;およびクランプセット（表1）。

ベアリング設定

円すいころ軸受の場合、「設定」という用語は、取り付けられた軸受内のエンドプレイ（軸方向のクリアランス）または予圧（軸方向の干渉）の特定の量を単に示します。組み立て時に設定を簡単に調整および最適化できる柔軟性は、円すいころ軸受の固有の利点です。他のタイプの減摩ベアリングとは異なり、円すいころ軸受は、設定を得るためにシャフトまたはハウジングのはめあいを厳密に制御する必要がありません。円すいころ軸受はペアで取り付けられているため（図1）、それらの設定は主に、反対側の列に対する一方の軸受列の軸方向の位置に依存します。